終の信託

観て来ました!!!



終の信託


女医折井(草刈民代)が検事(大沢たかお)に呼ばれるシーンから始まる
事実を元にした作品だったと言う事ですが
テーマの重さが観終わってからも感じ続けさせられました


待合室?で検事に呼ばれるまで待ってる間
重病のぜんそく患者(役所広司)との数年を回想する
と言う設定でストーリーを展開するのですが
一貫して映像が暗くて作品のテーマの重さをずっしり感じさせられます



その回想の中で
折井が仕事では皆から羨まれる場所にいながらも
私生活ではドン底にいて
そのドン底の折井を救ったのが喘息患者の八木で
八木が「もしもの時は早く楽にしてほしい」と折井に願い
折井はその願いを叶えようとした・・・


でも・・・


折井が決断した行為は本当に正しかったのか
八木のあの苦しみ方を見ると
折井目線で観ていても「誤診」の文字が横切る・・・


それでも・・・


折井と八木の関係を観てキタせいで
検事が本当は正しい事を言っているのかもしれないのだけど
むかついてむかついて・・・


それだけ・・・



大沢たかおの演技が素晴らしかったって事なんだけど・・・
法国家である日本は患者の為にした医療行為
・・・と医師が判断した行為であってもそれは「殺人」になってしまう


折井が検事とのやり取りの中で話す事はうなづけるものばかりで
あたしも心の中で「そうだそうだ」と言い続け・・・
でも八木の最後の苦しぃ表情がやっぱり頭に焼き付いていて・・・
生命の尊さを訴え
事実だけで判断しようとする検事塚原の言っている事も正しい訳で・・・


生命の尊さ・・・
歩く事も食べる事も話す事も出来ない
ううん
意識のない状態
寝たっきり
身体にはたくさんのチューブ
自力で呼吸をする事も出来ない
それでも生きていなければいけないのか
患者はそれでも生きていたい?
家族はそれでも生きていて欲しい??
医師は・・・
それでも生かせようとしなければならない???



今尚何が正しいのかなんてわからない
もし自分が八木だったら
きっと折井を責めないと思うし
もし自分が折井だったら
きっと同じ事をしたかもしれないし・・・


そんな考えさせられる作品を観終わった最後に思ったのは
八木は折井と言う医師にで会えて
折井は八木に出会えて
お互い幸せだったんぢゃないかなって
結局のところ
人は出会いで全てが変わる
出会いって大事件だよなぁって事だった