真面目に考えた日

舞台で役を与えられる瞬間ってやっぱりドキドキするものです
これはいつになっても、何年続けていても変わる事がないように思われます
そして、発表された瞬間はサスガに皆さん役者!
「宜しくお願いします」と前向きな表情でいっぱいの顔をする・・・
そういいながら多分私も客観的にはそんな振りをしているのでしょうね
そうですね
皆心の中までは何を考えているのかわからないのが人間です
子供の頃習った歌の歌詞で
♪心の中を覗いてみられる眼鏡があったら便利だね♪
っていうのがありましたが
まさにそんな眼鏡でも存在しない限り自分以外の人の本音はわからない
わからないから緊張があり興味がわき上がるのだと思います
そしてそんな感情何も舞台や芸能の世界だけでなく
どこにでも存在すると思います
でも一番あらわに出る世界が「芸能」の世界ではないでしょうか
なぜなら
実力が全て
の世界であり、そして
実力が全て
が成り立たない世界だからです
え?どういう事?と思う方も多くいると思います
技術だけでは決められない評価ポイントが他の職業よりも優遇されるからです
つまり「容姿」です
技術は努力すれば補える
だけど容姿は努力をしても限界があるからです
特に舞踊の世界は厳しく
同じダンスレベルがあれば容姿の良い方が合格
少しダンスレベルが落ちても容姿の良い方が合格
時には衣装がもう揃っていてその衣装が着れる者だけが
オーディションを受けられる
素晴らしいダンスを踊れるのに
それさえ観て貰えないのも常識的にあるのです
芝居であれば、その役のイメージを合っているかどうか
がポイントである訳で
イメージを合わなければどんな優れたものを持っていても
選ばれる事はないのです
なぜなら
人はまず最初に視覚を楽しむ生き物だからです
そもそも人はなぜ舞台を観るのか?
それは現実逃避をしたいからであり
つまらない日常を忘れたいからであり
ストレス発散であり、夢を観たいからであり
日常に潤いを与えたいからであります
そしてそこで得た感動・感情を日々の生活への糧にするのです
だから舞台は日常からかけ離れた世界でなければならないのです
舞台の世界で「メイク・衣装」が大切な要素である理由のヒトツは
そんなトコです
でも間違えて欲しくないのは
技術の高さもモチロン大事なポイントであるのは
言うまでもない事を付け加えておきます
自分もこの身長のせいで(165)この声の高さのせいで
最終審査まで残ったのに
結局の理由が容姿で勝ち取れなかったオーディションもあるし
やりたい役ももらえなかったオーデシションも多々あります
そしてそれはモチロン容姿だけの問題ではないという思いもあります
そして私は今バレエのレッスンを真剣にがんばっています
鈴木先生そんな訳で今年もどうぞ厳しく宜しくお願いします
・・・その前に舞台をスキにならないとなぁ・・・