なくなるということ

今の職場での最後の1週間
最後だから笑顔で
そして一生懸命仕事しよう
たとえ仕事がなくても・・・
そぅ・・・
ここ1週間ほとんど仕事がなく暇でした
暇って嫌い
事務所からは
「いるだけでお給料もらえるのだと割り切って・・・」
って言われるけど
仕事を一生懸命ちゃんとやりたいあたしにとっては
暇なのは本当に苦痛でしかなぃ
それでも最後だからと気持ち入れ替えて
暇でも暇なりに頑張って仕事探して・・・
って探しても暇だった1週間だったんだけどね^^;


気持ちを新たにして職場へ行きパソコンをまず開く
・・・と珍しく総務から一斉メールが届いてた
開く・・・


『訃報のお知らせ』


社員の家族が亡くなっても届くこのお知らせメール
今日も例外なく
誰かのご親族がなくなったのかしらと
あまり気にしないでとりあえず目を通す


・・・・・・・・・・・


斜め前の席を観る


いない・・・


うそ・・・
うそだよね
違うよね
なんかの間違いだよね
だってみんな普通に仕事してるよ???


頭の中が真っ白になった
先週の金曜日を一生懸命頭の中で巻き戻す
笑ってる彼女の顔と
テキパキ話す彼女の声と・・・


なくなったのは同じ部署のHさんだった
事務のスペシャリストって感じの
穏やかな中にもキビキビした感があったHさん
名前が同じだったHさん
あまりお話はした事はないけど
とても優しそうなお姉さんって感じで・・・


メールにはこぅ書かれていた


○○部●●さん
ご本人
46歳
23日ご逝去
ご葬儀の日程
6月26日
・・・云々・・・


メールを読みながら手が震えた
でも・・・
だからといって
「このメールに書かれている事は真実ですか?」
なんて誰にも聞けない
そして誰もそんなそぶりを見せない
 

いつもと代わらない職場
笑い声もあるしざわざわしてるし
仕事も通常通り・・・


時間が経っても経っても
一向に何の冗談なんだと脳内拒否が続くあたし
だってそんなのありえないもん
そぅ・・・
思えてた
ううん
思おうとしてた
昼休みに後ろの席で話す声を聞くまでは・・・


「本当にいないんだね、もぅ」
「そうねぇびっくりよねぇ」


ようやく現実へと導かれる声が聞けた
ううん
聞こえてきてしまった
っていうか聞きたくはなかった
そんな冷静な会話・・・


その会話を聞いてようやく現実なのだと
認めざるをえない状況になり
再びあたしの脳はパニック状態


3日前まで一緒に仕事してた人がそこにいない?
いない・・・
もぅいない
もぅ会えない


怖くなった
人が1人いなくなっても
世の中はこんなにも何も変わらない
誰も悲しまない???


あたしは身内やペット以外の
身近な人が亡くなるって経験が小学生以来のことだったので
どぅ対処していいかわからなくてとにかく困った
困った上に震えがとまらなくて
ううん
今もまだ少し手が震えてる


身内の死は何度も経験してきたけど
それとは又違う感覚・・・感情・・・
悲しいだけぢゃなぃ
微妙な感情が行き場なくモヤモヤしてる
身内の死と身近な死ってこんなにも違うんだなって
家に帰って少し泣いた
亡くなるって事を怖いし寂しいと初めて感じた


Hさんのご冥福をお祈りします
優しく声をかけてくださった事忘れません・・・